2026年現在、世界のWebサイトの約43%がWordPressで構築されています。これだけでも圧倒的なシェアですが、日本国内に目を向けると、その数字は約83%にまで跳ね上がります。
なぜ日本だけがこれほどまでにWordPress一色になったのか?その背景を解説します。
1. 「Movable Type」有料化とコミュニティの移行
2007年頃のMovable Typeのライセンス体系変更(有料化)を契機に、多くの開発者が無料かつ自由度の高いWordPressへと移行しました。この時期に知見が集中したことが、普及の大きな原動力となりました。
出典:W3Techs及び業界調査を基に作成
2. 「誰でも更新できる」という安心感の罠
日本の中小企業では専任担当者がいないケースが多く、「エンジニア以外でもできる」という特性が魅力として映りました。しかし、実際には「崩れないように更新するには知識が必要」という壁も存在します。
現場でよく聞く声
制作会社と話すと、「WordPress以外を提案すると、お客様が不安がる」という声を多く聞きます。「WordPressなら知っている人がいる」「後から他の会社に頼めるかもしれない」という安心感がある。一方で、実際に担当者に操作感を聞くと「更新しようとすると毎回怖い」「プレビューと本番が違う表示になる」という不満が出てくることも珍しくありません。「誰でも使える」という評判と、「実際は自分には難しい」という現実のギャップが現場では根強くあります。
出典:W3Techs (2026年1月時点)
3. 制作会社のビジネスモデルとの相性
定期的なアップデートが必要な特性から、「保守管理契約」を締結しやすいというビジネス的メリットもあります。「作って終わり」にしないためのツールとして選ばれてきた側面もあります。
「当たり前」を疑うことから始まる最適解
「本当に、あなたのビジネスにその複雑さは必要ですか?」
更新頻度が月に数回であれば、WordPressを使わない「完全スタティック構築」の方が有利な場合があります。長年染み付いた固定観念を、一度見つめ直してみてください。